【創刊のご挨拶】事業性評価ツールの可能性を追求する「事業性評価ツールマガジン」、始動いたします

皆様、はじめまして。

株式会社事成す 代表取締役、中小企業診断士である当サイトの管理人を拝命しました西本 文雄(にしもと ふみお)でございます。

平素は、経営の専門家として、多くの中小企業の経営者様や従業員の皆様と共に、企業の発展のため日々尽力させていただいております。

この度、強い志を共有する仲間たちと共に、新たに「事業性評価ツールマガジン」を創刊し、情報発信を開始する運びとなりました。皆様におかれましては、何卒ご高覧いただけますと幸いです。

本マガジン創刊に込めた想い

実のところ、多くの金融機関の皆様から、「多種多様な事業性評価ツールが存在するが、どのように選定し活用すべきか」「各ツールの具体的な特徴や差異は何か」といったご質問を頂戴する機会が非常に多くございます。

しかしながら、これらのご質問に対し、各ツールの特性を深く理解し、的確な助言を行うことのできる専門家が、まだ十分とは言えない状況であると認識しております。

そのような中で、ひとつの着想を得ました。

「事業性評価ツールに精通した専門家が一堂に会し、それぞれの知見を共有し、より踏み込んだ議論を行うことで、金融機関の皆様と企業双方にとって真に有益なツールの活用法や、より実践的なアプローチが見出せるのではないか」と。

まさに、専門家それぞれの知恵を結集することで、より大きな価値を生み出せると考えた次第であります。

誇るべき、当マガジンの執筆陣をご紹介いたします

この想いにご賛同いただき、大変心強い専門家の皆様が本マガジンに参画してくださいました。この場をお借りして、ご紹介させていただきます。

まず、知的資産経営報告書の創始者であり、斯界の第一人者でいらっしゃる、森下 勉氏

次に、森下氏の薫陶を受け、知的資産経営報告書やローカルベンチマークの取り扱いにおいて国内随一の実績を誇る、情熱と実行力を兼ね備えた原 一矢氏

そして、原氏の盟友であり、兵庫県独自の事業性評価ツール「技術・経営力評価制度」の評価委員として本年度よりご活躍されている、冷静かつ的確な分析力に定評のある藤原 正幸氏

同じく「技術・経営力評価制度」の元評価委員であり、同制度への深い理解と企業への伴走支援に情熱を注ぐ、上田 育功氏

さらに、こちらも「技術・経営力評価制度」の元評価委員であり、事業再生支援の専門家として数多くの企業を導いてこられた、冨松 誠氏

最後に、元再生支援機関のマネージャーとして、兵庫県下でも屈指の経営改善計画策定数を誇る、実務経験豊富な西口 延良氏

このような強力な布陣で、事業性評価ツールの徹底的な調査・分析を行い、ベストプラクティスを模索し、金融機関をはじめとする関連機関の皆様へ有益な情報として提言してまいる所存です。

改めまして、自己紹介をさせていただきます

僭越ではございますが、わたくし西本 文雄の自己紹介をさせていただきます。

大手総合電機メーカーにて製造現場、生産管理、資材調達といった実務を重ねた後、経営コンサルティングを専門とする株式会社事成すを設立いたしました。

メーカー勤務時代には、製造オペレーターとして4年、生産計画を司る生産管理業務に8年、そして部材調達を担う購買部門の企画・担当として8年と、長きにわたりモノづくりの現場に深く携わってまいりました。

それと並行し、私自身も10名規模の小売企業を創業し、事業を軌道に乗せた経験がございます。この経験から、経営者の皆様が直面する喜びも困難も、身をもって理解しているつもりであります。

こうした経験から、特に「人と組織の潜在能力を最大限に引き出し、輝かせること」に強いやりがいを感じており、人と組織の成長に情熱を注いでおります。

独立以来15年間で、ご支援させていただいた企業は延べ約880社に及びます。近年では、自身の経営経験を踏まえた社外取締役型の経営支援に関するご相談を多く頂戴するようになりました。

私がこの「経営の専門家」という道を選んだのには、2つの原体験がございます。

私が経営の専門家を志した理由1:忘れられない商店街の光景

私の親族は、父方母方ともに事業を営む者が多く、幼少期の遊び場は、決まって近所の『商店街』でありました。活気あふれる肉屋さん、威勢の良い魚屋さん、物静かながら美味しい豆腐を作る豆腐屋さんなど、商売の現場を間近に感じながら育ちました。

その後、転居によりその商店街から離れましたが、私にとってそこは「心のふるさと」とも呼べる場所でした。

しかし、高校生の頃、久しぶりに訪れたその商店街は…。

シャッターが連なり、かつての賑わいを失っていたのです。

当時の私には、その厳しい現実を受け止めることができず、ただただ強い衝撃を受けたことを鮮明に記憶しております。シャッターが下りた薄暗い光景は、今も脳裏に焼き付いております。この出来事が、現在の仕事を選ぶ上で、最初の大きな動機となりました。

私が経営の専門家を志した理由2:工場閉鎖と仲間たちの葛藤

その後、総合電機メーカーに就職し、製造現場のオペレーターとして4年、生産管理部門で8年、購買部門で8年と、充実した社会人生活を送らせていただきました。仕事は非常にやりがいがあり、周囲の皆様にも恵まれ、工場内でも有数の生産管理担当者として成長する機会をいただきました。

しかしながら、主力事業であったブラウン管の需要が液晶ディスプレイへと急速に移行するという、時代の大きな変化の波が工場を襲いました。

国内の生産拠点は海外へ移転し、工場で共に働いた数千人もの仲間たちが、それぞれ異なる道を歩むこととなったのです。昨日まで協力し合っていた仲間たちが、厳しい状況の中で苦悩し、時には衝突する姿を目の当たりにし、再び大きな衝撃を受けました。

その時、自問自答いたしました。

「この事態を、本当に回避する術はなかったのだろうか」

「私自身に、何かできることはなかったのだろうか」と。

熟考の末、ひとつの決意に至りました。

「経営を総合的に支援し、企業とそこで働く人々の力となれる人間になる」と。

そして、独立を決意した次第でございます。

この仕事に対する、揺るぎない信念

メーカーに在籍した20年間で、3S活動やQCサークルといった改善活動にも主体的に取り組み、自ら26の改善プロジェクトを立ち上げ、推進してまいりました。

当初は、メンバーの協力を得ることに苦慮し、試行錯誤の連続でありました。しかしながら、その中で、いくつかのプロジェクトが顕著な成果を上げる事例も散見されるようになりました。それらの成功要因を分析し、再現性を追求する中で、ある本質的な結論に到達いたしました。

独立後、数多くの企業様と真摯に向き合う中で、成長の余地が大きいにも関わらず、その潜在能力を十分に発揮できていない企業様。また、従業員の皆様の意欲や能力を、事業の成長に結び付けられていない職場を数多く拝見してまいりました。

そして今、その理由が明確に理解できるようになりました。

それは、経営者や従業員の能力の問題ではなく、多くの場合、単に『正しい事業推進の方法論を知らない』ということに起因するという事実です。

その「正しい方法論」とは何か。そして、企業が持続的に成長していくために、具体的にどのように進むべきか。

これらを多くの皆様にお伝えし、実践をご支援することこそが、私の使命であると確信しております。この活動を通じて、多くの職場に活力と成長をもたらし、ひいては地域経済の発展に貢献したい。

そのような強い想いを胸に、日々業務に邁進しております。

本マガジンを通じて、皆様にお届けしたい価値

この「事業性評価ツールマガジン」もまた、私のそうした想いを具現化するための重要な取り組みの一つであります。

事業性評価ツールは、その活用方法次第で、金融機関の皆様にとっても、そして何よりも企業の持続的成長にとって、極めて強力な武器となり得ます。しかしながら、その「真に有効な使い方」「本質的な価値を引き出す活用法」については、まだ十分に浸透していないのではないかと感じております。

本マガジンでは、私たち専門家チームが、それぞれの知見と実務経験を結集し、事業性評価ツールの多岐にわたる側面を、金融機関の皆様にも分かりやすく、かつ実践的に解説してまいります。ツールの選定基準、効果的な運用ノウハウ、成功事例や留意すべき点、そしてツールの先に描かれる企業の未来像など、多角的な情報提供を心掛けてまいります。

このマガジンをお読みいただく皆様に、他では得られない、真に実務に役立つ情報をお届けできますよう、執筆陣一同努めてまいる所存です。

終わりに

これから「事業性評価ツールマガジン」を通じて、皆様と共に学びを深め、考察を重ね、そして企業の明るい未来を共創していくことができれば、これに勝る喜びはございません。

今後とも、本マガジンにご期待いただき、末永くご愛読賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

長文となりましたが、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

すべては、企業の持続的な発展のために。

すべては、そこで働く人々の笑顔と元気のために。

株式会社事成す

代表取締役 西本 文雄

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この記事を書いた人

西本文雄のアバター 西本文雄 管理人

長年大手電機メーカーで培った技術と市場洞察を活かし、中小企業診断士として独立後15年、経営コンサルタントとして成長戦略と課題解決を支援。しかし、事業性評価に基づく資金調達の難しさに課題を感じ、「事業性評価ツールマガジン」を構想。この情報サイトが、中小企業経営者や金融機関、支援者の皆様の未来を拓く一助となれば幸いです。

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