ローカルベンチマークとは(1)~企業の健康診断ツール~

企業の「健康状態」はどのように把握していますか?
決算書や試算表は、いわば体温や血圧のようなもの。数値で見えるのでわかりやすいのですが、それだけでは見えてこない「企業の体質」や「変えようと努力する取り組み、仕組み」があるのも事実です。特に、多くの中小企業では、日々の業務に追われているため、このような事実を客観的に捉え、会社の全体像を見るという機会が少ないかもしれません。

そんな中小企業の経営者が、自社の真の姿を理解し、未来に向けた具体的な一歩を踏み出すための強力なツールが、今回ご紹介する「ローカルベンチマーク(以下、ロカベン)」です。

経済産業省が推進するこのロカベンは、単なる数字の羅列ではありません。財務情報だけでなく、事業内容、顧客、取引先といった非財務情報も合わせて分析することで、自社の「稼ぐ力」を多角的に可視化します。まるで企業の「健康診断書」のように、強みや課題を浮き彫りにし、事業計画の策定、さらには金融機関との円滑な対話へと繋がる道筋を示してくれるのです。

この記事では、「ローカルベンチマークとは何か?」という基本的な疑問から、その主要な構成要素、そして具体的な活用方法まで、中小企業の経営者や担当者の方々が今日から実践できる基礎知識をわかりやすく解説していきます。ロカベンを深く理解し、あなたの会社の成長と発展に役立てるための第一歩を、この記事から始めてみませんか?

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この記事を書いた人

こんにちは。セイコウ経営 代表 中小企業診断士の藤原 正幸と申します。
この度、「事業性評価ツールマガジン」に参加させていただくことになりました。
私は、知的資産経営の考えをベースにしながら、「企業の強みを掘り起こし、顧客提供価値を高めることで成長につなげ、成長の喜びを共有する」ことを使命として取り組んでいます。
ここでは事業性評価を進めるために少しでも貢献できるように情報発信してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

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